「将来的に薬剤師になりたいと考えているが、自分の性格は薬局薬剤師に向いているのだろうか?」
「どういう性格の人が薬局薬剤師に向いているのだろうか?」
そういった疑問に答えていきたいと思います。
・薬剤師になりたいと考えている学生の方
・お子さんに薬剤師になってほしいと考えている家族の方
・薬局薬剤師の仕事に興味がある方
こんにちは、薬局薬剤師として7年間勤務している薬剤師のまっちです。
薬局薬剤師を7年間経験して、色々な方とお仕事をさせてもらいました。その中で、どういう性格の人が薬局で働く薬剤師に向いているのか自分なりに分かるようになってきました。
Contents
薬局薬剤師に向いている5つの性格

向上心がある
薬剤師として働いていくには、日々学んでいく必要があります。
もともと薬局で扱う医薬品の数は膨大であることに加え、新薬が常に研究、開発されています。そのため取り扱う医薬品に関して正しい知識を身につけなければなりません。
正しい知識があると、処方箋に問題がないかの確認ができたり患者様に分かりやすく薬の説明をすることが出来たりします。
また処方箋をどの薬局へ持って行くかは患者様の自由ですが、それは薬局薬剤師からするとどの病院やクリニックから発行された処方箋が来るか分からないという事です。
あらゆる処方箋に対応するためにも、日々学び、知識やスキルを習得した薬剤師が求められます。
こういった理由から、向上心がある性格の方は薬局薬剤師に向いています。
思いやりがある
思いやりといってもそこまで難しいことではありません。
以下に2例あげていきます。
薬局で薬をお渡しするときは患者様に投薬カウンターまで来てもらうのが一般的だが、立ち上がるのが大変そうな高齢者や小さな子供を抱いてる母親がいた場合に、座っている席まで行くことが出来るか?
辛そうにしている患者様に対して、共感し思いやりのある言葉をかけられるか?
思いやりから生まれる行動は、薬局薬剤師に特別なものではなく、飲食店や接客業など、他の業種でも求められるものです。
こういった行動を自然にできる方は、薬局薬剤師に向いています。
人と関わることが好き
人と関わることが好きな性格の方が薬局薬剤師に向いている理由としては、薬局薬剤師は1日に数十人の患者様に薬をお渡しするからです。
薬剤師はより効果的で、より安全に薬を服用してもらうために、患者様との会話からヒントを得ています。
人と関わることが好きな方であれば、自然な会話をしながら必要な情報を引き出すことが難なく出来ます。
さらに現在の薬剤師は、薬局の外へ出て地域医療に貢献することが求められています。
具体的には、地域住民に向けた健康に関するイベントなどの地域活動や、患者様の自宅へ薬を届けて管理する在宅医療などがあります。
薬局薬剤師が活躍できる場所は、薬局の中だけではなくなってきています。
こうしたことからも、人と関わることが好きな方は薬局薬剤師に向いていると言えます!
協調性がある
薬局はチームワークがとても重要です。そのため協調性がある性格の方は薬局薬剤師に向いています。
薬局の規模にもよりますが、基本的に1つの処方箋に対して複数のスタッフが関わります。理由は、薬局の仕事はミスが許されないからです。
「ミス=患者様の健康被害」につながりかねないので、ミスを無くすために1人ではなく複数のスタッフが確認して、お薬をお渡ししています。
ここで問題になるのが、複数のスタッフで確認すると、それだけ時間がかかるということです。
その時の薬局の状況から、いま自分がなにをするべきかを考え効率よく行動できると、待ち時間の改善にもつながります。
したがって正しい薬をできるだけ早くお渡しするために、薬局薬剤師に協調性があることは必要です。
薬局管理者の立場からすると、新入社員には単に勉強ができることよりも協調性があるかを重要視しています。もちろん、どちらも備わっていると最高です!
周りに流されない
どんな薬局にも、忙しい時期や時間帯があります。
忙しい時でも周りに流されず自分のペースで仕事ができる方は、ミスが少ないです。そのため薬局薬剤師に向いています。
先ほども伝えたように薬局での仕事はミスが許されません。
どれだけ忙しくても、どれだけ待ち時間が長くても、焦って仕事をするとミスに繋がります。
そのため、周りに流されない、ある意味神経が図太い方は薬局薬剤師に向いています。
私の経験上、女性のほうが周りに流されず自分のペースで仕事をする方が多いです。薬剤師は女性が活躍しやすい職業だと思います。
5つの性格すべてに当てはまらなくても大丈夫!

薬局薬剤師に向いている5つの性格まとめ
- 向上心がある
- 思いやりがある
- 人と関わることが好き
- 協調性がある
- 周りに流されない
私の経験から感じた薬局薬剤師に向いている5つの性格を解説しました。
ただ、今回お伝えした5つの性格をすべて初めから兼ね備えている必要はありません。薬局薬剤師の経験を積み重ねることで、備わって行く能力もあります。
この記事が進路の選択肢の1つとして薬局薬剤師を考えている方や、薬局薬剤師に興味のある方の参考になると幸いです。
関連記事:
・薬剤師の6つの魅力【現役の薬剤師がお答えします!】
・薬剤師になったことを後悔した瞬間5選【現役薬剤師が解説します】