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薬を水で飲む理由は?【薬剤師が分かりやすく解説します!】

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「よく薬は水で飲むように言われるけど、なんでなの?」
「他の飲み物で薬を飲んじゃだめなの?」

そういった疑問に答えていきたいと思います。

こんにちは、薬局薬剤師のまっちです。
今回は「薬を水で飲む理由」を解説します。

この記事はこんな方におすすめ

水以外の飲み物で薬を飲むことがある人
普段、あまり薬を飲まない人

薬を水で飲む理由

薬はコップ一杯の水で効果が現れるように作られている

薬はコップ一杯の水で効果が現れるように作られています。そのため、薬は水で飲む必要があります。

もう少し詳しく説明します。

薬を作る時には、実際に現場で患者さんに使用する前に臨床試験(いわゆる治験)を行います。そこで薬の体内での吸収のされ方や安全性を調べます。この治験でもコップ一杯の水で薬を飲みます

私も学生時代に治験に参加したことがありますが、薬を飲むときは、毎回決められた量の水で飲んでいました。「コップ一杯の水」とは約200mlです。

つまり、基本的に薬は水以外で飲むことを想定して作られていないのです。

そのため、水以外の飲み物で薬を飲んだ場合に、目的とする効果が得られなかったり、副作用が現れやすくなったりすることもあります。

しっかりとお薬の効果を出すためにも、水で飲むようにしましょう!

薬を水なしで飲んだ場合

薬を水なしで、または少ない水で飲んだ場合、薬がちゃんと溶けずに体内での吸収が遅くなり、効果も十分に発揮されない場合があります。

また、薬がうまく飲み込めず食道に引っかかったり、くっついてしまうと、そこで溶けてしまい食道を痛めてしまうこともあるので注意してください。

実際にあった患者さんからの質問

「薬を水で飲むように作られているのは分かったけど、別に水以外でも大丈夫でしょ?」と思われる方もいるかもしれません。

そこで実際にあった患者さんからの質問をいくつか挙げます。

薬をお酒で飲んじゃだめなの?

絶対にやめてくださいね!

一般の方でも「普通にダメでしょ、それは」と思う方が多いとは思いますが、実際に質問を受けたことがあります…。汗

お酒と薬を服用すると、薬の効きが悪くなったり、逆に効きすぎてしまう恐れがあります。

例えば、風邪薬とお酒を一緒に服用することで過剰に眠くなってしまうこともあります。絶対にやめましょう。

薬をコーヒーで飲んじゃだめなの?

日常的にコーヒーを飲む方もいると思いますが、コーヒーと薬の組み合わせも注意が必要です。

コーヒーの成分、「カフェイン」は胃酸分泌を促進します。胃酸が増えることで薬の吸収に影響したり、胃腸障害の副作用のリスクが増える可能性があります。

カフェインは鎮痛作用の補助を目的に、市販の風邪薬でも多く使われています。カフェインの摂りすぎから副作用につながる恐れもあるので、薬をコーヒーで飲むのは控えてください。

薬を炭酸で飲んじゃだめなの?

炭酸水の清涼感が好きで飲んでる方もいるのではないでしょうか。

炭酸水はメーカーによりばらつきはあるようですが、一般的に酸性に近い飲み物で、薬と一緒に服用すると薬の吸収を強くしたり、逆に弱くする場合があります。

胃薬で制酸剤を含むものは炭酸と服用することで効果が弱くなると言われています。

制酸剤で有名な成分は、酸化マグネシウムです。処方薬でも、市販薬でも使われる成分です。

薬をプロテインで飲んじゃだめなの?

プロテインはタンパク質です。高タンパクの食物と一緒に飲むことで、薬効に影響する薬があります。

一部の高血圧の薬は、効果が強くなります。また、咳や息苦しさを改善する気管支拡張薬の一部、抗生物質の一部では効果が弱くなってしまうことが分かっています。

基本的に薬は水で飲みましょう

目的とする薬の効果をしっかり得るために、また、副作用の防止のためにも、薬は水で飲むようにしましょう。

そのほかに飲み合わせで気になるものがあれば、医師や薬剤師、もしくは私に質問いただければと思います。

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