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セルフメディケーション税制ってなに?

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こんにちは、薬剤師まっちです

みなさんはセルフメディケーション税制という制度をご存知でしょうか?

現在、我が国では健康の維持・増進や医療費の抑制のために国をあげてセルフメディケーションの推進を図っています。

セルフメディケーション税制を簡単に言いますと、セルフメディケーションに取り組むことで、支払う税金が安くなる制度です。

今回はセルフメディケーション税制に関してわかりやすく解説したいとおもいます。

セルフメディケーション税制とは?

健康の維持増進及び疾病の予防への取り組みとして『一定の取り組み』を行う個人が、自己または自己と生計を一にする配偶者その他の親族にかかる『スイッチOTC医薬品』の購入の対価を支払った場合において、その年中に支払ったその対価の合計額が1万2千円を超えるときは、その超える部分の金額について、その年分の総所得金額などから控除する。

上記は厚生労働省が定めたセルフメディケーション税制の概要です。

「一定の取り組み」は、定期健康診断、予防接種、特定健康診査、がん検診などが挙げられます。

会社員の方は毎年行われる健康診断など、それ以外の方ではインフルエンザの予防接種や市町村で行われているがん検診などを受けていると、一定の取り組みを行っていると認められます。

「スイッチOTC医薬品」とは、今までは医療用として、医師の診察を受けてからでなければ服用できなかった薬の有効成分が市販に転用され、診察無しで購入できるようになった医薬品のことをいいます。

医療用医薬品でも使われている83成分を含む約1600品目が対象になります。(2020年2月時点)

厚労省の概要をもう少しわかりやすくまとめると、

健康診断や予防接種などを定期的に行っていて、スイッチOTC医薬品を年間で12,000円以上購入(上限88,000円円)している方が所得控除を受ける対象になります。


つまり10万円分のセルフメディケーション対象医薬品を購入した場合が、控除の対象となる最大金額になります。
100,000円【医薬品代】-12,000円=88,000円【控除される金額】

※セルフメディケーション税制は2017年1月1日から2021年12月31日までの制度として施行されたものです。恒久的なものになるかは今のところわかっていません。

どのくらい節税出来るの?

セルフメディケーション税制は、12,000円を超えた額が所得から引かれて、課税対象から減額されて税金が安くなるという仕組みです。

≪計算例≫

所得税率20%、住民税10%の人が、対象となるOTC医薬品を1年間に50,000円購入した場合

・所得税

(50,000円-12,000円)×20%=7600円

・住民税(翌年度の住民税の負担が減ります)

(50,000円-12,000円)×10%=3,800円

76,00+3,800=11,400円

合計11,400円が減税される金額です。

扶養家族の市販薬の購入代金も合計できるのがポイントです。

※ご自身の所得税の減税額について詳しく知りたい方はこちらへ⇒こちらへ

申請が難しそう…

確定申告と聞くと難しそうで抵抗がある方もいるかもしれませんが、申請自体はそこまで難しくはないです。

申請に必要なものとしては、「医薬品を購入した際のレシート」と「定期健康診断などの領収証または結果通知書」です。

あとは厚生労働省ホームページを参考に、電子もしくわ紙で申請書を記入し、申請を行ってください。

対象となる医薬品の見分け方は?

以下の4つの方法で確認できます。

・商品の箱に「セルフメディケーション税制対象医薬品」である旨の記載がある。

・購入時のレシートに「セルフメディケーション税制対象医薬品」の記載や、★マークなどでほかの商品と区別されている。

・厚生労働省ホームページで対象商品であるかを確認する。

『ロキソニンS』や『アレグラFX』も対象になります。

医療費控除との違いは?

医療費控除の対象金額の下限は10万円で、上限は200万円です。

扶養家族分を含んでいいとはいえ、1年間で10万円の医療費は高額です。その点はセルフメディケーション税制のほうが利用するハードルは低いと思われます。

また、医療費控除とセルフメディケーション税制はどちらか一方しか利用できないというのも注意点になります。

まとめ

2019年8月に健康保険組合連合会(健保連)より、市販薬で代替可能な花粉症治療薬の一部を保険適応外にするという提言がありました。

まだ決定したものではありませんが、医療費削減のためにも、今後はほかの医薬品に関しても市販薬を推奨する流れになっていくのではないかと思われます。

今後は医薬品や、セルフメディケーション税制などの制度に関する正しい知識が今よりもっと必要な時代になると思われます。

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